アンナ・ニコル・スミス−Money Hungry

木曜日, 2月 15th, 2007

2月8日に亡くなったアンナ・ニコル・スミスの取材のためにテキサスに行ってきました。
NYほどじゃないけれどテキサスも寒々しかった。
ヒューストンから車で4時間ほど走ったところにあるアンナの育った田舎町や
彼女が26歳のとき結婚した石油王ハワード・マーシャル氏(当時86歳)のヒュートンの邸宅、
また彼女の通った高校や働いていた田舎のフライドチキンレストラン、
ストリップクラブなどを歩き、生前、彼女が見てきただろう景色をたどりながら
アンナ・ニコル・スミスという女性の心の変遷に想いを馳せました。

幼少の頃父親蒸発。貧しい暮らし。自由への渇望。
マリリンモンローへの憧れ。高校中退。若年結婚。長男出産。離婚。
セクシー。面白い人。逃れられない苦悩。
ストリッパーからプレイボーイ誌のプレイメイト。モデル。女優。
金持ちとの出会い。お金への執着。
年寄りの億万長者との結婚。翌年夫との死別。遺産をめぐっての法廷闘争。
私生活暴露、ゴシップ誌の的。数々の男性とのセックス。
豊胸、整形手術。痛みとの戦い。抗鬱剤。鎮痛剤。ダイエット。
女児の出産と同時期の長男の死。 そして生後5ヶ月の女児を残し死亡。

なんだか、とっても大変そうな人生です。
取材して、印象に残ったのは
アンナと一緒に働いたことのあるストリップクラブのマネージャーの話です。
曰く
「パラドックスだよ。ストリーパー時代、彼女は周りの誰にでもナイスで、
お客にぼるようなこともなく貪欲じゃなかった。
しかし、お金持ちと出会うようになってからMoney-Hungryになってしまった。」

お金とのつきあい方。
私にとっても、修行が必要ななかなか難しい問題です。

ヒューストンにてアンナ・ニコル・スミス取材レポートするレイジ

石油王ハワード・マーシャル氏の邸宅

アンナ・ニコルが働いていたストリップクラブ内部

NY同時多発テロから5年

木曜日, 11月 2nd, 2006

55時間一睡もせずに働いた経験が一度だけある。
5年前のNY同時多発テロの取材レポートだった。
日中に取材リポート、夕方からその日の情報を集めてまとめ、夜中に中継リポートというハードスケジュールだった。

瓦礫と化したワールドトレードセンターの跡地グランドゼロでは、多くの消防士、警察官、ボランティアによる不眠不休の復旧作業が行われまた関係車両の通る道路脇には、星条旗やプラカードを持って、そうした人々をヒーローとしてたたえる一般市民の姿があった。まさに心が一つになっているという感じを受けた。

あれからちょうど5年。
一つになった心に亀裂が入ってきている。テロの2次災害が露呈してきたのである。
WTC倒壊によって、グランドゼロにはダイオキシンやPCBアスベストなど様々な有毒な物質を含む100万トンもの大量の灰が降り注ぎ、その中で作業していた多くの消防士やボランティアの人たちがその粉塵を吸い込み、その70%に人に呼吸器疾患が現れてきたという報告がでている。そうした有害物質は、一旦肺に入ったら取り除くことができず肺機能が低下していくという。この事実を必死に訴える人たち。
かつてヒーローと呼ばれた人も、“仮病”扱いさえされることもあった。
5年目の追悼式典のためにNYを訪れたブッシュ夫妻の周辺では追悼とともに、補償を求める何千人ものニューヨーカーの抗議の声が聞かれた。